現実見当識訓練:Reality Orientation

現実見当識訓練:Reality Orientation

1968年、Folsomが提唱した方法。今は何月何日なのかとか、季節はいつなのかといった時間や、今いる場所などが判らないなどの、見当識障害を解消するための訓練で、現実認識を深めることが目的。
 個人情報に関する質問に始まり、今居る場所や日付などの質問を繰り返し、また日常生活で当たり前に行ってきた動作を通じ、対人関係・協調性を取り戻すことや、残存機能に働きかけることで認知症の進行を遅らせることを期待する療法である。

24時間リアリティ・オリエンテーション

認知症高齢者とスタッフとの日常生活における基本的なコミュニケーションの中で、認知症高齢者に「自分は誰であるのか」「自分は現在どこにいるのか」「今はいったい何時か」といった事柄に対する現実認識の機会を提供する。
 例えば、着替えや排泄の介助など、日々のケアの中で、スタッフが意図的に、認知症高齢者の注意や関心を、天気、曜日、時間に向けたり、室内に飾られた季節の花、朝食のみそ汁のにおい、旬の魚を焼く香り、登校中の子どもたちの声などを用いて、見当識を補う手がかりを与える。

クラスルームリアリティ・オリエンテーション

少人数の患者が会合し、スタッフの進行のもと決められたプログラムにそって、個人および現在の基本的情報(名前、場所、時間、日時、人物など)が提供され、訓練される。

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