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梅毒の血清学的検査

RPR TPHA 結果の解釈 - - 梅毒に感染していない 梅毒感染の極初期(極めて稀) + - 梅毒感染初期 生物学的偽陽性(自己免疫疾患など精査) - + 梅毒が治癒あるいは治療後の抗体保有者 TPHA 偽陽性 + + 梅毒非治癒 梅毒治療後の抗体保有 両者とも偽陽性 いずれか一方が陽性であれば、必要に応じてFAT-Absを確認 Neurosyphilisで、血清STS(RPRなど)とトレポネーマ抗原試験(TPH、TPHA・FAT-Absなど)ともに陽性あるいはTPHA IgM抗体あるいはFAT-Absが陽性、あるいは過去に梅毒の治療を行なったが2年以上経過しても血清STSが陰転化していない場合は、髄液検査を行う。血清及び髄液のSTSが陰転化しない場合は、6ヶ月ごとに血清および髄液検査を行い、3ヶ月間経過観察する。再燃があれば再治療する。 血清STS・TPHAともに陽性で、髄液検査でSTS・TPHAいずれか一方が陽性であればneurosyphilisと診断する。一般髄液検査は必ずしも異常値を示さない。 参考文献 モダンメディア  こちら ラジオNIKKEI  こちら 梅毒診療ガイドライン  こちら

アルツハイマー病の診療

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本邦の高齢化の状況は こちら 。2018年に、総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)が28.1%と28%を超えました。認知症は高齢者に多いので、当然認知症患者が増加してきました。有病率の将来推計は こちら 。2025年には700万人を突破する可能性があります。そこで「認知症予防」が脚光を浴びています。危険因子軽減についての総説は こちら 。 国立長寿医療センターのThe Obu Study of Health Promotion for the Elderly(OSHPE)の研究は こちら 。396例のうち202例がMCIから正常認知機能に回復、車の運転、不慣れな土地の旅行で地図使用、本や新聞を読む、カルチャー教室、地域の会合に出席、趣味やスポーツに参加、野外活動や園芸がMCIの回復と関連しました。 老年精神医学雑誌の認知症予防の特集は こちら 。認知症ケアチームの特集は こちら 。 aducanumabにおけるamyloid-related imaging abnormalities(ARIA)の症例報告は こちら 。そのGibbs先生のJAMAのインタビューは こちら 。 診察時、正しい椅子の高さの調節については こちら 。でも私は、腰が痛くならない程度に椅子をできるだけ下げます。目線の高さをできるだけ合わせるためです。ユマニチュードは こちら 。 バリデーション療法は こちら 。 MoCA-Jのシートは こちら 、マニュアルは こちら 。 認知予備能の論文は こちら 。 海馬の萎縮が乏しいアルツハイマー病は こちら 。 せん妄を起こす薬剤は こちら をご参照。 海馬は こちら 。 治療中のアルツハイマー病での徐脈は こちら 。 アルツハイマー病患者のてんかんは こちら 。

natalizumabによる進行性多巣性白質脳症

 natalizumabによる進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy: PML)について、 こちらのPDF が詳しいです。

MRIの白質病変

 MRIの白質病変、 このページ がわかりやすいです。 この元になっている論文は こちら 。 U-fiberについては こちら も。

持続性知覚性姿勢誘発めまい

持続性知覚性姿勢誘発めまい(Persistent Postural Perceptual Dizziness:PPPD)については、 こちらのページ をご参照。