Neuropsychiatric Inventory

認知症に伴うBPSDの評価として、NPI(Neuropsychiatric Inventory)スコアが一般的に用いられます。

NPIスコアは、認知症患者さんの行動をよく知っている介護者のインタビューに基づいて行う 観察式の評価尺度になりますので、直接的な介護者の負担を確かめることができます。



NPIスコアの採点方法について NPIスコアは、



1 妄想

2 幻覚

3 興奮

4 抑うつ状態

5 不安

6 多幸

7 無関心

8 脱抑制

9 易刺激性

10 異常行動



の10項目について、

「5段階の頻度(0-4点)×4段階の重症度 (0-3点)」

で採点し、満点は120点となります。NPIスコアの点数が高いほど精神症状が強く なります。



頻度

0点:無し

1点:週に一度未満

2点:殆ど週に一度

3点:週に数回だが毎日ではない

4点:一日一度以上



重症度

1点:行動は破綻をもたらすものだが、気を紛らわせたり、安心させることでコン トロー ルできる。

2点:行動は破綻をもたらすもので他に気をそらせたり、コントロールすることは 難し い。
3点:攻撃性が非常に破綻的で、患者さんの困難の主な原因となっている。人を傷 つける 恐れがある。薬物がしばしば必要。

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